塗り替え工事は増税前がお得ですか?

いよいよ来年の4月から消費税が10%になるようです。自宅の塗り替えやリフォームを考えている方にとって、消費税アップはどれくらい影響するでしょうか?

工事価格も単純に8%から10%になるだけですか?

消費税が2%増えると、工事価格はどれほど変わるでしょうか? 実際にシミュレーションしてみましょう。

WS000195たとえば、家の屋根と外壁の塗装工事価格が80万円だったとします。消費税が8%ですと、これに6万4千円の消費税が加わり、合計が86万4千円となります。

消費税が10%になれば、8万円の消費税となりますから合計金額は88万円です。つまり、塗装工事の税込み価格は1万6千円の値上がりとなるわけです。しかし、単純にこれだけの値上げで済むかはわかりません。なぜでしょうか?

それは、塗料などの材料費も増税の影響を受けるからです。

たとえば、先ほどの80万円の塗装工事を請け負った業者が、工事に必要な塗料などの材料を、税抜きで30万円分購入するとします。当然それらを購入する時にも増税の影響を受けますから、これまでは8%の消費税を合わせて32万4千円だったものが、10%になると33万円になります。

他にも、足場の設置を専門業者に依頼すれば、それにも8%ではなく10%の消費税が加算されるため、工事全体の費用の内訳は値上がりしてしまうのです。

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消費税が上がると、材料費が上がってしまうため、塗装工事の費用は値上がりしてしまいます

 

 

このように工事にかかる経費全体が増税の影響を受けることになれば、80万円だった工事価格そのものの値上げを検討せざるを得ないかもしれません。そうなると、たとえば工事価格が80万円から81万円になり、それに10%の消費税が加わるため、税込みの工事価格は89万1千円となるかもしれません。そうなれば最終的には増税前の当初の価格と比べて2万7千円の値上がりとなってしまうのです。

増税前と増税後、どちらがお得か?

もちろん、材料費の増税分を工事費に反映させないで自己負担する塗装店も出てくるでしょう。

しかし、負担が大きくなった塗装店は、損失を回収するために早く工事を終わらせて人件費を削減するなど、工事の品質を落としかねない様々なプレッシャーを受けるようになります。

このように考えれば、確かに増税前に工事をおこなった方がお得です。しかし、増税への危機感をあおって無駄な工事を勧める業者もいるかもしれません。それで大切なのは、家の状態を良く点検し、早めのメンテナンスが必要であれば増税前の塗り替えを検討することです。たとえば前回の塗装から10年以上経過しているならば、遅かれ早かれ塗り替える必要がありますから、増税前の工事を検討した方が良いかもしれません。10年以内であれば、増税に惑わされず、今後のメンテナンスの予想時期を決めて予算計画を立てた方が賢いといえるでしょう。

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